第12回
「最大化の目指すところ」
資本主義社会において会社は利益の最大化をいつも目指しています。
小さい会社も中ぐらいの会社も大きい会社も皆もっと大きくなりもっと利益を増やしたいと考えています。
永遠の右肩上がりはどこへ行くのでしょうか。
どうせどこかで行き詰まるからへんな心配は無用なのかも知れません。
それにしても人間は妙なものです、売上を増やすには人間を増やす、消費する者を増やすのが良いと考えています。
食べ物なら1人1人の人を肥満にして沢山食べるように仕向けるのも一案のようです。
効率を上げてゆくのでしょうが資源は有限とみるのが自然です。
30年以上も前にメドウズ教授が指摘し、その時は大慌てしました。
でも資源価格が急騰し、節約、余剰、価格急落ですぐに忘れてしまいました。
今、殆どの国、企業がもっと多く作り多く消費しようと努力しています。
なにか間違っているように思えてなりません。
日本の古には唯足るを知る、という言葉がありますが、最適という価値観も意味があります。