布袋食糧株式会社は昭和21年の創業以来一貫して小麦そして米を中心とする食品産業に従事してまいりました。戦後の食糧事情の厳しい中、創業者福田清が「農業に従事する地域の人々と共に豊かに」と願って小麦を製粉しパンや麺類に加工する仕事を始め、2代目社長福田清成は同業や関連する業種の中小事業者と連携してより良い食品をしかも安価につくり広く行き渡らせることに取り組みました。
そして現在、一見食べ物があふれるほどもあるように見えるわが国の中で、私どもは食べた方に心身ともに元気になっていただける、子どもに安心して食べさせられる、本物のおいしさとでも言うべきものを目指しております。
私が特に食いしん坊であったためなのか、子どもの頃の幸せな記憶は常に家族で囲む食卓にちなむものでした。食養、食と健康に公私にわたる強い関心を持ち続けた父、料理上手の母、美味しいものが好きな兄姉との折々の出来事が今の自分をつくっています。
時代環境の変化とともに、食べ物と人の間にある課題も様々に変化していく中で、家族や身近な人の身体を気づかい、慈しむ心はいつの時代も同じだと思います。人が生きる上で必ず必要な「食べること」。食の仕事に従事する責任の重大さを認識し、食に携わることのできる幸せに感謝して、日々励んでまいります。
布袋食糧株式会社 代表取締役会長 兼 社長
瀬木 真理