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第13回

「経営と人生を楽しむ」

2000年には世紀末でとんでもないことが起こると心配されました。
そして機械制御を含めてコンピュータソフトに不都合が生じるとして予防措置に相当な費用が使われました。結果はさしたる事件もなくお陰様で新しい世紀に移ることが出来ました。

今また2012年問題として宇宙空間における地球規模の変異があるのではとされています。
ペルーの古代歴が2012年12月に終わっているとか、世界的な人口増加が止まらず、それにも拘らず先進国の人口は逆に減る方向にあるとか、資源の枯渇、環境悪化、人心の荒廃、資本主義の行き詰りなど心配事が多いからかも知れません。

1959年に学校を出てから丁度50年になりますが、前半は朝鮮動乱をはじめいろいろなバブルで日本は高度成長をしました。日本人はよく働き、貿易を中心に繁栄しました。そして大層豊かになりましたが、同時に多くの富が金融機関、政府を通して国の内外に消えた、消えつつあるとも云えます。まあそれは仕方ないとしても、地球資源を食い荒らしてきたことは問題であります。しかも、この流れをもとから変えようとしていません。「1Q84」という本がよく売れていると報道されましたが、1984年頃から何かしなければと多くの人々が考え始めたのでありましょう。

50年100年1,000年10,000年そうした期間で、私達人間はどのように考え暮らしてきたかと、受け止めるのはどうでしょうか。1,000億円を貯めた人、1円も残っていない人、色々な人生がありますが誰でも必ずこの世から消える、そう思えば人間は結構平等であります。とすれば、経営と人生を楽しむのはいい線をいっていると思えます。人に役立つ仕事をして自分も楽しい、配偶者や子供、親も賛同してくれる、こんな仕組みが幸せであります。

世界的に経済が大混乱をおこしている、大企業は競争力の少しでも弱いところに勝って自社だけ繁栄しようとしています。でも企業や働く人の分布を見ると、上位にあるのは少数であります。その他大勢が仕事をなくし収入がなくなったら上位少数企業の生産物を買える人がいなくなります。それなら無料であげることになるのでしょう。民主党の考えていることはそちらに少し向いているような気がします。しかし弱者といえども無料で貰うなどは潔くない、人間には無限の想像力があり、人を喜ばせる何かが創れる。

ここを信じて努力したいものです。大企業が700万円なら中小零細は300万円、150万円かも知れませんが、中小零細に働く人、経営する人はそれでも進んでいきます。勿論、工夫と努力でもっともっと成果をあげることも出来ます、現にそうした実績を上げている中小零細も沢山あります。経営と人生を楽しむをモットーに日日を送れたら幸せであります。