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第34回

「気」

先月、藤平光一先生が91歳で逝かれました。
ヨガ、呼吸法の中村天風先生と藤平先生は今を生きる現代人に、各分野で昔から伝わってきた気を平易に説き、体得できるように指導してこられたと感謝しています。そういえば、天風先生も92歳で永眠しておられます。

私の勝手な解釈かもしれませんが、仙人、名人、すぐれた宗教家は皆気の使い手であったのでしょう。武道のように道とつくもの、瞑想のような内面の力も気と関係があるように思えます。
藤平先生は気の力を健康のために使う「気圧」と言う考えを提唱されました。
そしてその気は誰でも使えるようになると、四つの方法を教えられました。
①臍下(へその下)の一点に気持ちを持ってゆく、②体の重みは下にあると意識する、③リラックスする、④気が出ていると思う、このどれを用いても気が出せると教えられました。
これを訓練するための呼吸法とか、折れない腕、2分1の動きなど、平易な方法を編み出されました。沢山本に書かれていますから、今後も読みつがれることを願っています。

宇宙のことも2003年以降わかってきたことが、非常に多くあるようですが、そのうちに気の事も、もっと分析されるかも知れません。重力や電磁気力だけでなく、強い力、弱い力と関係が出てきたら面白いと思います。