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第29回

「良い時はよいように」

平安に永く続く組織は、良い時はよいように行動し、良くない時はそれに合わせて行動することにあります。
即ち、収入がたっぷりある時には、使う方も贅沢に、しかし収入が少ない状態になった時には、それに合わせて、出来るだけ節約してゆくのです。こうすればどんな時代がこようとも、何ら恐れることもなければ心配することもありません。
良い時はよいように、悪い時は悪いように合わせて過ごすということです。現在の日本は物質的に極めて恵まれています。これを当たり前と考えないで、申し訳ない有り難いと感謝すべきであります。厳しい時がくれば、それに合わせて暮らす覚悟をしておけばよいのです。
岩手県の遠野で4世代の大家族が、山に囲まれたところで暮らされて、
炭焼き・キノコ採集・酪農・岩魚養殖・漬物づくり・ドブロク作り・農業など、楽しそうに自然にとけこみ生活している様子がテレビで紹介されていました。
昭和20年の終戦の後は、みんながこんな感じであったと想像されます。これを原点とすれば良いのです。
海外をみると政治不安と経済不安が渦巻いています。国内では財政破綻、少子高齢人口減少、低成長がのしかかってきています。また、地球レベルでは、資源エネルギー問題、環境問題、人口増加・気候変動による食糧・水問題がありますし、宇宙の中で地球がどうなってゆくか気がかりでもあります。諸問題を解決するために科学が必要ですが、人間性の成長とのバランスが問われているようです。
人は幸せを求め、幸せでなければいけません。この場合多くの人が、地位・名誉・金銭・健康を追い求めますが、それぞれ自体が目標となってしまっては少し違います。やはり、まわりの人に役立つための地位・金銭・健康でなければなりません。日本の商工業の礎を築いた人といわれる渋沢栄一翁は「よく集め、よく散ぜよ」と言っておられます。当社の社是であります「誠実と奉仕」はこの心得を端的に表していると思います。