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第48回

「第36回 安全衛生の日」

サンブレッドでは、昭和52年6月30日にガラス製温度計の事故を起こしました。
毎年、再発を防ぐため、全員が集まり、啓蒙しあい無事故を誓いあっています。

当時、第一発酵の生地温度を計測するために、生地の入ったボックスの中に金属でおおわれた
ガラス製の温度計を差し込んでいました。当然、温度を確かめて、ボックスの生地をミキサーに投入する手順ですが、
正しくその作業がすすめられず、発酵した記事の中に温度計が埋もれた侭ミキシングされてしまい、
温度計はこなごなになりパンに混入されてしまいました。
幸い、ある小学校で児童が発見してくれましたので、人身事故につながらなかったのですが、
今思い出してもゾッとします。

こうした事を防ぐには、①設備・器具による対策 ②作業手順の遵守 ③人の意識と注意 が考えられます。
しかし、どれも人の誠意と工夫にかかっています。どうかマンネリ化せず、品質方針に添って良い食品を作って下さい。

人は食品・水・空気・情報<意識>によって作られています。
このうち、食品は供給する側と摂取する側の選択によって大きくかわります。
私達は人の幸せにつながる食品を提供しなければなりません。
その為には良い心根でよく勉強し、注意深くものづくりしなければなりません。

どうか意識を喚起し、良い食品づくりにつとめて下さい。