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第21回

「キーワード・活性化」

おおよその人の人生は、家庭生活・勉強・仕事・遊び、で成り立っています。本来は手だての一つでありますお金が大きな位置を占め、それに振り廻されていると言えなくもありません。
元に立ち返って幸せな人生を味わうということに焦点を合わせるのが良いと思います。
お金を沢山ためると好きなことが出来、幸せになれると多くの人が思います。ところが、お金ばかりに目がいくと、仕事を大きくしてお金を多く獲得することが目標、目的になってしまいます。
その結果、良いと思われます最大多数の最大幸福などの考えはかすんでいくようです。
もともと動物の一種である人間は食べものを得て、生命を保ってゆく存在だったと思われますが、自然と食べものが与えられれば怠けてしまい、何もしなくなり、寄生的になる面もあります。ローマのパンとサーカスのように、食事が無料で配られれば、その食物がどのように作られたかを考えず、なにか次には娯楽が欲しいとなる人々もあります。
人は本来働くものか、又は怠けるものか、いろいろな条件によって変わるものなのでしょう。資本主義とか貨幣主義は人を働く方へ導く仕組みだと考えられます。弊害もありますが、民主主義とともに現在では次善かもしれませんが良い制度だと考えられています。

では、こうした中で幸せをどう求めるかになりますが、根本に立ち返れば、多様な道があります。
しかし、どの道を選ぶにしても、自分の活性化、組織の活性化が良い働きをするのではないでしょうか。
江戸の粋はいきいきと暮らすということだったようです。多分一人一人の活性化が価値観の根底にあったように思えます。
現在では心と身体について沢山の知見があり、それらを知って暮らすか、知らないで過ごすかで随分大きな差が出ます。
たとえば、マラソン・ハイなどは、長時間走ると身体的には苦痛ですが、一定時間続けて走ると脳内に快楽物質が生じ、かえって快い気分になるといわれています。こられの仕組みは、心と身体を活性化させるのに重要な役割を果たしています。
朝の早起きも、個人の活性化に役立っていることでしょう。
その意味で、定まった時間に始まる学校とか会社などは大事です。どんな時間でも起きるのは苦手な人が多いと思いますが、だらだら寝ていたら起きた後かえって不快なことさえあります。
始動は活性化の一番地です。

人は協調して行動することが多いので、組織の活性化も大切です。勿論、個人の活性化が基本ですが、組織の活性化には、目的・目標・計画・実行をおさえてゆくことが良いと思われます。
よく言われるPDCA(Plan、Do、Check、Action)のサイクルを廻すことが考え方は単純ですが、着実にすすめられれば組織は随分と活性化されるのではないでしょうか。