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第33回

「死ぬのは怖くない」

当社顧問の楠美素介さんは、昭和6年生まれで、今年3月に80歳になったからと監査役を辞任されました。
もう充分生きたから、何時死んでもよいし、怖くないとはっきりしています。
今でも本をよく読み、パソコンソフトも作り、工作もすれば、農作業もされます。どうも、自分のライトバンで喫茶店へ行くのが楽しみのようです。決して退嬰的ではありません。

動物は出産しなくなると死ぬそうです。人間は50歳くらいまで出産するけれど、いろいろな部品が2倍くらい使えるように出来ているそうですから、上手に使えば、100歳ぐらい迄もつのかも知れません。
アンチエージングという言葉があり、理想のように感じられていますが、全てのものは分解し、再び統合して新しいものとして生まれるのも事実ですから、楠美さんのような生き方、考え方もいいなと思います。君はどうですかといわれると、ちょっと怖いし、もう少しいろいろ何かしていたいような気がします。

死んだらどうなるかわからない、それが怖い。それと痛み苦しみの果てが死であるようにも思えますが、必ずしもそうとは限らないかも知れません。全ての人が死ぬわけですから、もっとおおらかに受け止めるべきなのでしょう。
この世には、学ぶために生まれてきたという考え方もありますから、他人に迷惑をかけない範囲で、出来れば他人に役立つことで、普段からやりたいことをどんどんやって、言いたいこともどんどん言うのが幸せなのでしょう。