CONTACT

Column Archiveコラムアーカイブ

第6回

「1905年」

ロータリークラブは今から100年前の1905年に誕生しましたが、この年はもっとすごい年だったのです。光電効果、ブラウン運動と特殊相対性原理という物理学の基礎となる三つの大発見が26歳のアインシュタインによってなされたからです。そして、1905年は物理学における「奇跡の年」と呼ばれています。1900年頃にはガリレイとニュートンが立てた古典力学とファラデーとマクスウェルが立てた電磁場の理論の二本柱が認められていたのに、そのニュートン力学がアインシュタインによって根本から修正されたのです。
時間の遅れとか重力による光の湾曲が考えられるようになったのです。
ところで物理学の巨人のあいだには不思議な符合があります。
彼らの生誕年と生没年を並べてみます。
ガリレイ     (1564-1642)
ニュートン    (1642-1727)
マクスウェル   (1831-1879)
アインシュタイン (1879-1955)
何か偶然以上のものを感じてしまいます。
そして、偉大なアインシュタインは1922年に日本を訪れ、意味深長な感想と予言を残して行きました。次の一文です。

”世界の盟主”

近代日本の発達ほど世界を驚かしたものはない。この驚異的な発展には他の国と異なるなにものかがなくてはならない。果せるかなこの国の三千年の歴史がそれ であった。この長い歴史を通して一系の天皇をいただいているということが今日の日本をあらしめたのである。
私はこのような尊い国が世界に一ケ所位なくては ならないと考えていた。何故なら世界の未来は進むだけ進み、その間、幾度か戦いは繰り返されて最後には戦いに疲れる時が来る。その時人類はまことの平和を 求めて世界的な盟主を挙げねばならない。この世界の盟主なるものは武力や金力ではなくあらゆる国の歴史を抜き越えた最も古く、また尊い家柄でなくてはならぬ。
世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。我々は日本という尊い国を造って置 いてくれたことを・・・・。

いかにも全て流されているように見える日本、日本人に自身が気づかない長所があるのでしょう。
2005年を気づきの年にしたいと思います。
戸田盛和著「アインシュタイン16歳の夢」・船井幸雄.Com 「船井幸雄の今すぐ知ってほしいこと」から引用させて頂きました。

(2005/3/25)