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第14回

「校訓など」

私は1949年に滝中学校に入り、1955年滝高等学校を卒業しました。
いわゆる一貫性の教育を滝学園で6年間受けました。
その間、特に校訓を意識していた訳ではないのですが、「質実剛健」「勤勉力行」「報恩感謝」の三行は脳にしっかりと刻み込まれているようです。これは創立者滝信四郎氏が地元の青年を育成するために、考えておられた建学の精神であると聞いております。

1959年大学を出ると同時に、父が46年に設立した布袋食糧入社しましたが、社是として掲げられていた「誠実と奉仕」も仕事の原点として、私自身にも社員にも行きわたっています。
今年は入社して50年になりますが、いつもこの社是が心の中で響いていたような気が致します。

幼少の頃より祖母や父に従ってよく仏壇の前に座っていましたが、読経の後の言葉に「家門繁栄」「子孫長久」「災障消除」「諸縁吉祥」とありました。これも心に焼きついています。

これらの言葉は短く覚え易いものであり、知らず知らずに自分の行動を導いていたようです。
先日、妻が知人より貴女のご主人は質素な人ですねと云われ、それは学校時代に身についた「質実剛健」 「報恩感謝」 の考えによるのでしょうと答えたといいました。
家族にも最小限の消費をすすめていた私に不満はあったのでしょうが、よくぞいい風に答えてくれたと、嬉しくてしかたがありません。