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第8回

「復興記念日にあたり」

例年のように今年も午前6時半にできる人は皆集まって一緒に祈り、一緒におにぎりをいただきました。
その時お話したことを次に記します。

設立2年足らずの布袋食糧加工株式会社の工場が、不幸にも全焼して今日で丸57年になります。
私達はこの失火時刻に集まり、お互いにこの過失を重ねて起さないようにと一緒にお祈りしています。

平成に年号が変わって17年になりますが、時代の大きな転換期を経過中であります。
機械文明、石油文明、科学文明が人間を幸せにすると信じられていたのが、どうもそうばかりではないと考えられ始めました。環境問題、資源問題、人口問題、紛争問題、経済問題、等むつかしいことばかりが眼前に現れております。そのもととなる価値観が、まずゆらいでおります。

現在享受している快適さを出来るだけ、なくさないで、技術を進化させることにより枯渇する石油エネルギーに替わる新しいエネルギーを生み出し同時に今のま まの趨勢では生物の存在を困難にする環境変化を食い止めることが最重要事であるとかなりの人々が考え始めました。この地で半年間開かれている愛・地球博も このテーマで訪れる人に問いかけています。

しかし京都議定書のとりあつかいからも判るように総論は賛成でも具体的なとり組みになると短期 的な今さえ良ければ、自分さえ良ければとの方向に行きそうなのが現実です。でも、それでいいのでしょうか、いやいけない、未来の人々のために役立つことを しなければなりません、いつも忘れないで。

私達が仕事をとおしてできることは何かですが、いつもお話ししているように、化学合成品の使用を可能なかぎり減らし、小麦などの穀物をおいしく、体に良いような形で多くの人々にお届けして喜んでいただくことであります。また、今日から心新たに前進してゆきましょう。

(2005/5/26)