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第36回

「ロータリーは人生哲学」

ロータリーには、2つの標語があります。
第1標語は「超我の奉仕」で、元は無私の奉仕から発展したものであります。このような崇高な精神は誰も異論を唱える人はいません。
第2標語ですが、「最も良く奉仕するものは、最も多く報われる」というものです。生まれた時から、金銭的な功利主義と批判されたりもしましたが、その報われるのは精神的なものであると説明されました。
しかし、これは物質的とか精神的とかにわけなければならないものではないと思います。
女性も会員となったから「he」で始まるこの標語はおかしいと無視されかけましたが、「they」になって残り、現在は「one」ということで落ち着いています。
第2標語が、日本では江戸時代の成功した商業の方針とよく似ていることから重用されたと思います。企業の利潤追求はともすると他よりも自を重視する方向に行きがちですが、この調和を実に良くとってくれたのが職業奉仕の考え方でありました。ロータリーの綱領にうたわれていますように、個人生活においても、職場においても、地域社会や国際社会においても、奉仕の理想を目指して行動しようというものであります。
単なる奉仕活動とは少し違うニュアンスを職業奉仕はもっております。
1923年の国際大会の決議34は、このことを判り易く箇条書きにして詳述していますが、現在のロータリーの動きと必ずしも全面的に一致しているとは言えないので、何度もマニュアルから外されそうになりました。
その都度、日本のロータリーの代表が職業奉仕の重要性を強調し、少しも変えられることなく残されています。
奉仕の実践が重要であることは勿論ですが、マニュアルにおいて組織運営の仕組みと同等いやそれ以上にロータリーの精神あるべき理想が記されなければなりません。